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執筆者の写真ホリスティックカレッジ

16時間断食が合わない人もいます。



 「16時間断食」とか、「16時間ダイエット」とか呼ばれる食事法が話題になりましたね。「それってどうなんですか?」と聞かれることがあります。

 それに対するぼくの答えは、「合う人も合わない人もいるでしょう」。

 ……あまりに無難で玉虫色で、すみません(笑)!


 では、合うかどうかは、どうすれば分かるのか?


 本来は「自分で感じられる」ものだと思うのです。このところ何回かお話ししているように、内からの声を聞き取る感度を高めることが大切になります。

 ここからは、一問一答でご説明してみましょう。


Q:どうして、16時間断食に合う人と合わない人がいるんですか?

A:一人一人、体質が違うからです。古代ギリシャの詩人、ルクレティウスは、『ある人にとっての食べ物は、別の人には毒にもなる』と名言を残しています。どんな食事法でも、すべての人にとって最適の食事にはなりません。合う人も合わない人もいるのは、当然のことだと思います。


Q:16時間断食が合うのはどんな人ですか?

A:インスリン抵抗性が高まっていて、オートファジーが停滞している人には、体内のバランスを整える助けになるでしょう。インスリン抵抗性のトラブルを抱えている人は多いので、16時間断食で効果を実感できる人も多いと思います。


Q:では、合わない人は?

A:16時間断食だと食事をしない時間帯が長くなりますが、それが負担になってしまう体質の人は合わないです。


 食後は栄養素が消化・吸収されて、血液中に入ってくるので、そのまますぐにエネルギー源として使うことができます。



 食間は、からだの中に貯めておいたエネルギー源を血液中に放出して、全身の細胞がガス欠にならないように管理します。



 1日に何度も食事をしていれば、「吸収されてきたエネルギー源をそのまま利用するモード」と「貯蔵していたエネルギー源でやりくりするモード」が数時間で切り替わります。

 一方、16時間断食だと、「やりくりモード」が10時間以上続くことになります。通常の人なら特に問題はないのですが、中には負担になる人もいるのです。


Q:負担になるのは、具体的にどんな人ですか?

A:「やりくりモード」では、血液中のエネルギー源を「ちょうどいいレベル」に維持する繊細な作業が要求されます。そこで欠かせないのがホルモンなので、関連するホルモンをうまく分泌できない人は、やりくりモードが長時間続くとどんどんつらくなってしまいます。

たとえば、前回のお話にでてきた「副腎の働きが弱っている人」は16時間断食は合いません。


Q16時間断食が自分に合うかどうかは、どうすれば分かりますか?

A:合わなければ、体調が悪くなるから分かるはずです。ただ、「16時間断食は究極で至高の食事法だ!」と頭で決めつけてしまうと、からだからのメッセージが聞こえなくなりますから、注意してください。






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