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執筆者の写真ホリスティックカレッジ

ボディタイプ(生化学的個性)④「ヒーリングフード(癒される食物)」は、食材の薬効価値を超える!【by 平田ホリスティック教育財団 理事長:平田進一郎


「食物が心も癒すのか」という問いにも、2つの答えがあります。

一つは、特定の栄養素が、特定の症状を緩和させ、免疫や解毒効果を高める働きがあるという考え方と、もう一つは、その食物を食べた人が、「美味しい、嬉しい、心地よい」という感情が芽生えることで、心が癒されるということです。

がんの予防や免疫力の強化改善と言えば、アブラナ科の野菜が有名です。

ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、ケール、芽キャベツ、カブなどです。

うちでも、常に欠かせない野菜の代表群は、これらアブラナ科の野菜になります。

このように素材に含まれる栄養素の薬効について知ることも大事ですが、私たちがお伝えする「ヒーリングフード(癒される食物)」は、食材の薬効価値を超える何かがあります。

例えば、不味いものを食べれば、不味いと感じると同時に、不快な感情が芽生えるはずです。美味しいと感じながら、逆に「嫌だな」と思うことは、難しいことですよね。

では、不味いものを食べながら、心地よくなることはどうでしょうか?

それも、大変難しいと言わざるを得ません。

後者は、科学的な根拠はありませんが、ボディタイプのクレービング(渇望)系について、調べていくと、自分の心を満たしてくれる食材や、かつて味わった食事により、気分の良くなった経験は、だれもがあることが分かります。

私の場合、醤油味をベースにした日本食が好きでした。アメリカの学生寮の生活では、それを味わうことが出来ずに、我慢する日々が続きました。そして、数カ月ぶりに、大都市に行く機会があり、そこでやっとの思いでありついた日本食を食べた時の感情は、今でも忘れることが出来ません。味と言うよりも、感激したことの方が覚えています。

私たちは、「味を覚えているというより、その時の感情を味わっている」といっても過言ではないのです。人から「どんな味?」と聞かれても、「美味しい」「甘い」「すごく辛い」という表現しか出来ないのですから、その時の感情を表現することが、最も適しているはずです。

知り合いから、「昨日行ったレストランどうだった?」と聞かれても、おそらく「美味しかった」「最高!」「是非一度行った方がいいよ」等、極めて抽象的な表現しか出来ないはずです。これは、その時の自分の感じた意識を言葉にして伝えているだけにしか過ぎません。

更に言えば、味覚に対する喜びだけでなく、食べたところの環境の良し悪しが絡まっているはずです。例えば、「料理は美味しかったけど、店員の態度が最悪だったよ」「雰囲気は良いのだけれど、味は今一だな!」「嫌いな人と食べたから、味は全然覚えていないよ」等、様々な環境により、その食事に対する受け止め方が、変わっているはずです。


「食」とは、TPO【Time(時間)Place(場所)Occasion(場合)】によって、大きく変化すると言えます。

普通は、「食べ物の好き嫌いがありますか?」という質問に対して、人は、過去に食べたものから、苦手な食材を思い浮かべます。

しかし究極の好き嫌いは、本当のところ「それを食べると嫌な気持ちになる」が、正解ではないでしょうか?

これから誰かに「お嫌いなものはありますか?」と問われたら、「特にありませんが、しいて言えば、不味いと感じるものです」が、正しい答えです。(笑)

おそらく嫌いなものでも、美味しければ、食べられるでしょう。

食材の薬効価値を超えるということは、食べたときの気分、感情に、喜びや感謝があることです。それが、本当の意味のヒーリングフードに繋がると言えます。

思い出してください。

あなたにとってのヒーリングフードは、何でしょうか?



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