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執筆者の写真ホリスティックカレッジ

「不良人生(アウトロー)から生き方をシフトしたリアルストーリー(実話)」【by 平田ホリスティック教育財団 理事長:平田進一郎】


ホリスティックカレッジ卒業生の一人である串田大我君は、不良と呼ばれた人から、ホリスティックヒーラーと呼ばれる人になる真逆の人生を歩んでいます。(ちなみに名前を公表することは、本人の許可を得ています)


前回のブログの中で、「過去の自分という習慣を打ち破り、新しい自分を構築し始めている」というお話をしました。


今日は、彼(串田大我君)の人生経験から、そのことを証明しているお話をしたいと思います。


古きレッテルの自分を脱ぎ捨て、新しきレッテルの自分を纏う(まとう)ことは、先ずは、環境を変えることから始まります。


昔から「氏か育ちか」=「生まれが影響するのか」それとも「育ちが影響するのか」と議論されています。


言い換えれば、遺伝的に同じでも、育て方(環境)が違うことで、全く異なる認識や発想を持つ人格になるということです。

ホリスティック概念では、遺伝型か、表現型(後天的)か、とも言います。


このことは、すでにマウスの性質形成の実験でも証明されていることなのです。


仮に、人生の前半が、不幸で、やんちゃをして不良人生を歩んでも、ある時、環境が変わり、そこに溶け込み、その環境を継続できるのなら、人生の後半は、全く異なった経験をすることになるでしょう。


また、ある時期、病気になってしまっても、環境を変えることで、回復に向かう傾向に至ることも否定できません。


さて、数年前に、彼に初めてお会いしたとき・・・


彼は、少し遠慮しがちに、開口一番「自分は、このような場所にいれる人間ではない」と言いました。講義の後の懇親会の席のことです。


私は「どうしたの? 何かやっていたの?」「この場所では、大丈夫だから・・・」と聞きました。


彼は、「自分は、反社会的な活動をしていた」と話し始めたのです。

詳しい経緯は、ここでは触れませんが、私が、特に印象に残っている彼のコメントに・・・


不良と呼ばれる人種は、相手が目を合わせてくる行為(ガンを飛ばす)だけで、喧嘩になると言います。


「目が合う」⇒「むかつく」⇒「喧嘩する」という一連の流れが、長い間習慣化すると、無意識的に起こるそうです。


こんなエピソードを紹介してくれました。


彼が、更生することを決意して、美容学校に通い始めた比較的早い時期に、3人組の生徒が、彼のことをチラチラ見てきました。最初のうちは、理性(頭)で、「ただ、見ているだけだから、放っておこう」と考えましたが、その行為が、何度か繰り返されると、「舐められている」という思考と共に、怒りの感情が一気に湧き上がったそうです。

理性は吹っ飛び、あとは、かつての自分に戻ることは、容易なことで、相手に絡みに行って

しまったそうです。


それを見ていた同期の生徒が、「串田さんは目立つから、ただ見ていただけで、決してガンを飛ばしていたわけではない」と言われたそうです。


この話から、彼が言うには、今まで生きてきた中で培われた経験や、習慣によって、ただ目が合っただけで、無意識に、怒りの感情が芽生えて、「喧嘩を売られている」という思考になってしまう。それは、自分が長年いた環境のなせるわざにはまっていたのだと・・・

正に「パブロフの犬」の実験でいわれている条件反射と同じです。


環境によって人は変わるなら、過去の嫌な思い出(トラウマ)も、現在の意識状態によって受け止め方が変わるから、感情や思考も良き方向へシフトし、体への影響も変わることを、痛切に感じている今日、この頃のようです。


いかがでしょうか? 私の口からは、お話していないエピソードが沢山あります。

詳しい内容は、元刑事のパートナー(なんと真逆の人??)と、犯罪心理と栄養をテーマに、全国規模の講演活動を行い、好評を博していますので、是非とも、直接ご本人からお聞きください。

犯罪心理と言っても、誰にでもある「善と悪」という側面について、笑いを交えて話しています。

自己啓発の参考になるし、子供たちの教育の礎にして欲しいレクチャーです。


潜在的な意識から生まれた悪しき心も、環境の変化が継続されると、認識が変わり、おのずと潜在意識に新しい自分が刻み込まれることは、脳科学でもわかってきています。


前回のブログにもある通り、90%以上の習慣的な思考=自動操縦で、生活しているとすれば、私たちは、過去の経験を基盤に生きていることになります。

ですから、いま、最悪と思っても、またその状況にいても、そのことに客観的に気づき、新しい自分の環境を作る努力をすることで、良質な人生に、大きくシフトしていくことになります。


今日は、その実例として、串田大我君の話をいたしました。


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