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「人は『思い込み』だけで、こんなにも改善するものなのか!」【by 平田ホリスティック教育財団 理事長:平田進一郎】


「ホリスティックヒーリング~最強の治療法はあなたの中にある~」でも触れた「呪いの力、ヴードゥー死」について、アメリカ南部の町で、次のような話がありました。


その内容とは、西洋の医学界では、受け入れがたいことかも知れませんが、人は『思い込み』だけで、病気を悪化させたり、病気を改善させたりすることが出来るという事例です。


実際の症例報告として、1992年サウス・メディカル・ジャーナルから引用されています。


1938年米国テネシー州に住む60歳の男性バンス・バンダース(仮名)が、数か月にわたり体調が悪くなり、彼の妻が、近くの診療所に入院させることにしたのです。

担当医のドレイントン・ドハティ医師は、彼の罹っている病気は、結核か、ガンではないかと疑い、必要な検査をしましたが、結果を見ると、どれにも該当していませんでした。


しかし、食事は喉を通らず、日に日に痩せて、衰弱していく彼を見て、彼の妻は、その病気の原因として考えられる、とんでもない話を、ドハティ医師にし始めるのです。


更に、それを聞いたドハティ医師は、仰天するような治療法を始めたのです。


さて、妻が言うことには、バンダースの容態は、ヴードゥーの呪いのせいだと言い出したのです。


彼らの住まいのある所は、ヴードゥー教の信徒が多く、その一人の神官と喧嘩をしたことが始まりでした。その神官は、彼を共同墓地に呼び出し、悪臭のする液体を彼の前で振りかざし、「お前を呪いにかけて、死においやる。誰にも助けることが出来ないであろう」と言い放ったのです。


その日から、徐々に、バンダースの体調が悪くなり、数か月後には、今の状態に至ったと言うのです。(ヴードゥー教は、西アフリカのベナンやカリブ海の島国ハイチやアメリカ南部のニューオーリンズなどで信仰されている民間信仰。)


これを聞いたドハティ医師は、仰天治療法を始めるのです。


数日後、家族を呼び出したドハティ医師は、「治療法が見つかった」と言いました。

話しによると、呪いをかけた神官を、騙して、共同墓地に呼び出し、どのようにして、呪いをかけたのか、問い詰めました。大変苦労しましたが、最後に、その神官は、「あの晩、バンダースに、複数のトカゲの卵を全身にふりかけた」と、半場暴力的に、白状させたのです。


ここからが、嘘のような本当の話です。


ドハティ医師は、その卵のうちの一つが、胃までたどり着き、殆どは孵化(ふうか)したが、一匹だけが残り、それが内側から悪さをしているので、それを取り除けば、体は改善するだろう、と豪語したのです。


そして、強い薬の入った注射器を使い、唖然としている家族をよそに、それを患者に投与しました。

但し、中身の薬は、単なる嘔吐誘発剤でした。

しばらくして、バンダースは、強烈な吐き気に襲われました。

彼が、最後のひと吐きをした瞬間、ドハティ医師は、手に隠し持っていた小さなトカゲを、嘔吐バケツに、わからないように放り込みました。


「おおバンス!見てごらん。すごいものを吐き出したね。これであなたも、ヴードゥーの呪いから、解き放たれたよ!もう大丈夫だよ」と・・・・・


その後どうなったか? 想像することは簡単かもしれません。


その後、バンス・バンダースは、12時間、眠り続けました。

そして、起きたときには、顔色も変わり、周りが驚くほどに、食べ物をむさぼり始めたのです。

数日後には、元気を取り戻し、全快して帰っていったのです。


このストーリーから、呪いにかけられたと思っただけで、食欲は失せ、衰弱していくということがあるのでしょうか。


あなたは、誰かに「顔色が悪いね」と言われたら、少しでも気にして、具合が悪くなることはありませんか?


私も、昨年ですが、ヘアーカットしてくれた美容師のスタッフから、「悪い知らせです。美容師の〇〇が、コロナに感染しましたので、平田さんも、恐らく濃厚接触者になります」


「ガ~ン!」と思いきや、夕方から頭が痛くなってきたような・・・

結果的には、陰性だったのですが、気にしないと思っていても、無意識になると、私たちは、他人からの悪しき情報を、受け止めて、その言葉に反応しているようです。

このヴードゥーの呪いは、誰にとっても教訓です。


病気であれば、検査結果に翻弄され、医師からの言葉に「恐怖」を感じては、ヴードゥーの呪いをかけています。


しかし、この話は、誰にとっても、その逆であるプラスの暗示をかけることが回復につながることも証明しています。


胸に手を当ててお考え下さい。


「天使の言葉」を受け止めるのか、それとも「魔の言葉」を受け止めるのか、


どちらも、私たちの「思い込み」次第で、決まる気がします。

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