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「思い込みが、アレルギーを悪化させる不思議な量子的パワー」【by 平田ホリスティック教育財団 理事長:平田進一郎】



この話は、前回の投稿に続き、「思い込み」が、体の症状を変化させるという、正に、心身相関のストーリーです。


読者の中にも、アレルギー体質や、アトピーに苦しんでいる方、また、ご家族、ご友人がいると思います。実のところ、私自身も、アレルギー体質であり、アトピーも経験してきました。


アトピーの語源は、ギリシャ語で、「奇妙な」「不思議な」という意味です。

1923年ごろから発症した奇妙なアレルギー病のことで、特定の物質に対して過敏に反応し、その刺激が、肉体面に現われてくるものです。


しかし、本当に、特定物質に限ってのことでしょうか?


いいえ、非物質的な要因も、アレルギー症状を引き起こすという不可思議なお話をします。


この話は、2009年の秋、米国の田舎町(チーコ)で、ホリスティック医学の権威であるディーパック・チョプラ博士から、初めて聞きました。


同博士の家族に起こった、アレルギーに関する、その奇妙な話に耳を疑いました。


同博士の父親は、インドで、長年にわたり、軍医を務めていました。

ですから幼少の頃は、駐屯地から駐屯地を転々とする生活を余儀なくされていたようです。


一時、北インドのカシミール州ジャンム市に派遣されていたことがありました。

この場所は、春になるとこの地方特有の花が咲き乱れ、その花粉が、チョプラ博士の母親のアレルギーの種でした。


この時期になると、激しい喘息発作が起こり、皮膚には大きなミミズ状の水泡ができて、酷いときには、全身が腫れあがったそうです。


ですから、春先の花粉のひどい時だけは、母親を車に乗せて、花粉の少ない、カシミールの首都、スリナガルに連れていき、しばらくはそこで過ごさせたそうです。


この場所は、ジャンム市からは、直線距離では、さほど遠くはないのですが、車での移動は、山を越えていかなくてはなりません。


ある年、大雨のために、山の道路が閉鎖されました。


早めに、ジャンムに帰ろうと考え、車を置いて、便数の少ない飛行機(プロペラ機)を選択しました。


さて、飛行機が、着陸するやいなや、母の皮膚には赤い斑点ができはじめ、息をするのも、少し苦しそうな状態になったそうです。


その様子を見て、スチュワードが、心配して、声をかけてくれました。

父は、「どうしようもないですよ。ジャンムの花粉で、アレルギー出ているのです」と答えたそうです。


「ジャンム??」スチュワードは、腑に落ちない様子でした。

「まだ、ジャンムには、着いてないですよ。この飛行機は、ワンストップで、ここは、経由地のウドハムプールの空港です。誰もお知らせしませんでしたか?」と答えました。


父親は、びっくりしました。

両親ともに、ジャンム空港に降りたと思い込んでいたのです。


さて、しばらくして母親を見ると、ゼイゼイという音は静まり、皮膚の腫れも、消えかけていました。


その後何年も、父親は「ジャンムって言えば、お母さんは発疹するのだよ」とぼやいていたそうです。


後日、博士は、ある論文を持ち出して、非物質的な要因でも、アレルギーを誘発させるIgE抗体が、体内で産出している話をしてくれました。


機会があれば、この興味深い論文についても、ご紹介したいと思います。


「心の状態がアレルギーの引き金になるのか?」 答えは、YES です。


アトピー性皮膚炎も、外側にある物質的な要因(食事、生活環境)だけに目を向けるのではなく、内側にある非物質的な要因(囚われた感情や、トラウマ、間違った思い込み)である心にも目を向ける必要があると思います。


いかがでしょうか?


アレルギー反応も、心身相関のメカニズムが働く一例をご紹介しました。

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