アメリカでは、自己アピールする習慣を養い、自己責任の下、自分の人生を全うするような教育を強いられますが、日本は、少し違います。
一般的には、自己アピールは得意な人種ではなく、どちらかというと日本的な常識の下で、皆が同じ様な道を選ぶ傾向があります。
分かりやすく言えば、「右に倣え」という感じです。
かつて、私のアメリカの友人が、「日本は、社会主義的な資本主義だよね」と言ったことがありました。なるほど、的を得た表現かも知れません。
私は、1979年に、アメリカに留学しました。当時、学校教育の中にも、自己アピールや、自己責任を主張する傾向があり、正直、日本人の私には、違和感があったことを思い出します。
国が違えば、環境、教育、思想、習慣も異なることは、当たり前のことです。
従って、アメリカでは、選択の自由はありますが、日本人の多くは、あまり得意とはしていない分野のような気がします。
慢性病の代表である「がん」治療についても、同じことが言えます。次の表が示す通り、今では、日本の方が「がん」の死亡者率が高くなりました。
ですから、この点については、少し耳を傾ける必要があります。
アメリカでは、医療の自由選択が、日本に比べて、頻繁に行われています。
必ずしも、通常(西洋)医療が、解決の唯一の道ではありません。
特にアメリカでは、自然療法、ホリスティック医療、統合医療という代替療法の声が、多く聞かれるには、それなりの理由があります。
これは、決して通常(西洋)医療を否定するのではなく、何故、代替療法が支持され、どのような点が異なるのか、全てを知ったうえで、自分にとって見合う方法を選択することが大切だということです。
次の文言が、環境を問わずに、大切なことではないでしょうか?
ただ単に「右に倣え」という思いからの選択は、自分の人生の選択ではありません。
勿論、自分も右が良いと、心底思うのならば、右に倣っても、その選択は、ベストな選択でしょう。
しかし、第三者に、全てを委ねることは、楽なことですが、それが誤った道であることも否定できません。上手くいかなければ、第三者を責めることになりがちです。
または、「みんなやっているから」と言って、慰めるしかありません。
申し上げたいことは、国という違いだけでなく、人もまた、同じ日本人でも、環境、教育、思想、習慣が異なれば、物ごとの捉え方、思考、信念体系が、異なってしかるべきです。
ですから、後悔のない人生にするためも、様々な情報を得て、自分自身で吟味し、自分で決めることが、望ましいと言えます。
「Knowledge is Power」(知識は力なり)とは、正に選択のためのパワー(力)と言っても過言ではありません。
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