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「心(思考と感情)の制御(コントロール)は、観察者が決め手②」【by 平田ホリスティック教育財団 理事長:平田進一郎】



 2009年3月、メキシコ、ティワナ市にある統合医療病院、オアシス・オブ・ホープに、日本からのツアーで、取材に行く機会がありました。しかし、今日は、その話ではありません。

ちょうど時期を同じく、あのサムライ・ジャパンが活躍した第2回ワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)の韓国との球史に残る劇的な決勝戦が、ロサンゼルス、ドジャース・スタジアムで開催されました。

日本が、決勝戦まで行くという流れと、私自身が、当地にいたという奇跡も重なり、あの試合を、ライブで見ることができました。試合は、多くの方の記憶に残る名勝負となり、最後は、イチロー選手のタイムリーヒットで、日本が世界一になった夜でした。(下の写真は、そのヒットを打った瞬間)

内面世界を見つめるというテーマに、相応しくない書き出しになりましたが、過去十年間の私の講義の折に触れる内容ですので、もう少し読み進めてください。

さて、前回触れました、自分を俯瞰(ふかん)してみているという手法が、この世紀の大試合の中でも、行われていたというお話です。

著名なアスリートの優勝インタビューを聞くと感じられることは、一流の選手は、自分を俯瞰してみる観察者の意識を確立していることです。

サッカー元日本代表の本田選手は、ACミランへ移籍の折に、「・・・自分の中のリトルホンダが、ACミランと、答えた・・・」と表現しました。


また、フィギアスケートの羽生選手は、ある記者会見で次の通り答えていました。

「やっぱり羽生結弦はこうだよね、っていうのを期待して下さるからこそ強くありたい」と、

極めて自分を第三者的に表現しています。

中でも、私が、特に印象深かったのは、前述のWBCの決勝戦で、調子の上がらず、追い詰められたイチロー選手が、最後の最後に、日本に勝利をもたらすヒットを放った打席で、何を考え、何思い、そのプレッシャーに、どのようにして打ち勝ったのかということです。

後日、彼のインタビューを聞いて、驚きました。(下記のサイトから動画をご覧ください)

そのインタビューを聞いて、「やはり、やる人はやっているな」と痛切に思いました。

それは、何かというと、「自分の状況を、心の中で、実況中継していた」と、インタビューで答えたのです。

例えば、こんな感じです。

「さぁ、イチロー選手、バッターボックス入りました」

「一球目、ボールです」

「はい、その低めファールです」

あたかも、第三者が実況中継している感じです。

このように、自分が、自分を観察することにより、日常的な、無意識の思考や感情の上に踊らされるのではなく、意識的に、踊っている自分を感じられる時、コントロールする自分の存在に出会うことになります。


これは、誰もができて、誰もが経験できることでもあります。

特定の限られた人の話ではなく、やっている人には、それなりの結果がついてくるという話です。

迫りくる大プレッシャーの最中でも、「自分が何をどう感じて、どのように打てているかを説明できた時、超一流打者の仲間入りをできた」 (NHK BS1放映「日本人メジャーリーガーの群像」)と。

イチロー選手は言っているのです。

私は、ホリスティックヒーリング講座の中で、必ずこのイチロー語録に触れています。

そのインタビュー内容は、興味があれば、こちらからご覧ください。

㊟視聴期間は、9/10(木)までになります


*本動画の視聴期間は、終了いたしましたので、ご了承ください



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