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「First do no harm 最初に害を与えてはならない」は、今はタブー??【by 平田ホリスティック教育財団 理事長:平田進一郎】



本日のトピックは、少し番外編です。

昨今、当財団では、CANCER真のホリスティックヒーリングというドキュメンタリー映画をご紹介いたしました。

その中で、がんの化学療法に使われる「薬品」は、大変に害になることを描写しています。

「薬品」には、副作用というものがあり、かえって害になることも多く、場合によっては、主作用として働き、大きな問題になることも、多々あります。

しかし、今日の通常医療において、「薬品」投与は、医学の常識となっているのも事実です。


医聖ヒポクラテスの医師たちの誓い、「First do no harm 最初に害を与えてはならない」

今はタブーになっているのでしょうか?

アメリカの医学の歴史をさかのぼると、1800年代後半~1990年代の初頭は、医学部では、多くのことを教えていました。ホメオパシー療法、自然療法、ハーブ療法など、全てです。

決して、一つの方法ではありませんでした。

では、今、全世界の医学部で、どの程度の栄養学教育がなされているのでしょうか?

その答えは、聞くまでもありません。食と医学は、完全に分離されてしまいました。

「私たちの体は、食べたもので作られている」という絶対的な真理があるにも関わらず、病気の体を治すために、栄養学が無視されること自体、大変不思議なことなのです。

何故、近代医学は、「薬品」を主体としたアプローチになるのか?

これは、石油で作られる薬品が、治療に優れているのではなく、100年以上にわたる独占的な特許ビジネスが、先行しているからです。

自然療法=自然界で発見された物質では、特許の申請ができない薬品になってしまいます。

そして、医学部で教えられていることは、その薬品の使い方(処方)です。

100年以上前の医学部では、多くの学生は、統合的な医療を目指し、学んでいた経緯がありました。

1910年のフレクスナーレポートによれば、著名なロックフェラー財団とカーネギー財団が、アメリカの「医学」を改革することを試みたことが書かれています。

結果的には、彼らが、医学部のカリキュラムを支配することになります。

何が起こったかというと、前述の2大財団(財閥)は、一つの方向性のある医学部の確立を目指したい意向で、医学部に多額の寄付金や、助成金を与え、石油化学物質を基盤にしたカリキュラムで、他の治療法を排除することで、独占的な方向に進めたのです。

「長いものには巻かれろ」

ほとんどの医学校は、それに従いました。

自然療法の教育校は、文字通り、化学物質を推進していません。

では、そのカリキュラムの主体となる「薬品」は、誰が作っていたのでしょうか?


勿論、ロックフェラーとカーネギーです。

アメリカの医大を評価していたAMA(米国医師会)は、当時は、敬意を表されていたホメオパシー系の大学を閉鎖させることに的を絞りました。

そして、ロックフェラーとカーネギーは、薬物徹底医学を教える学校に、大金をつぎ込みます。

さらに、医学教育推進委員会に、彼らの息のかかった人々を、役員として送り込みました。

自分たちのお金が、どのように使われるのか、監視するためでしょう。

それが実行されるに従い、学校教育のカリキュラムが、医薬品の方向に揺れ動きます。

そうなると、かつての自然療法(ハーブ療法)などは見向きもされず、1925年までに、10,000人を超える漢方師(薬草師)が、廃業に追い込まれました。

1940年までには、1,500人を超えるカイロプラクターが、偽医療を行ったことで起訴されました。

これが、医学が、薬品を使う治療学の一方向になった流れです。

このような経緯で、医学教育は、ハイジャックされたと言われてきました。

医学の歴史的背景は、米国の代替医療の医師と話をすると、必ず話題になります。

そして、これは、通常医療を施す誠意ある医師の処方が悪いのではなく、薬品主体の社会システムに問題があるということを言っています。

正に、患者様の行き先(QOLの向上)を無視して操縦かんを握るパイロットが、医師だとすれば、悪いのは彼等ではなく、パイロットに行き先を変更させているハイジャック犯ということです。

さて、皆さんは、この史実を、どのように受け止めますか?

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