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「最先端のがん治療は、心という土台を変えることで効果がパワーアップする」【by 平田ホリスティック教育財団 理事長:平田進一郎】



 私たちは、健康な人でも、1日に約5000のがん細胞を生み出していると言われています。それにも関わらず、がんとして診断されないのは、免疫細胞が活躍してくれているからです。


 しかし、たくさんのがん細胞が生まれ、その時に、免疫細胞が適切に働かない条件が重なったとき、人は、がんを発症することになります。

 その条件とは、劣悪な食生活の慢性化や、生活環境の汚染等もありますが、何といっても、精神的な要因が引き金になっていることは、否定することはできません。


 よく言われるのは、がんに罹る少し前(数ヶ月~1年)に、精神的な苦痛を伴う出来事や、自分では意識していない慢性的なトラウマ(心的傷害)を背負った経験があるということです。


 信じがたいことではありますが、これは、ほとんどの患者さんに当てはまります。ですから、精神面への治療にも目を向けないと、食事の改善や、身体的な治療方法だけでは、真のホリスティックヒーリング(全人的治癒)には至りません。


 欧米のがんクリニックの一部では、「リコールヒーリング」というものを取り入れています。

リコールとは、「思い出す」「思い起こす」という意味になりますが、この療法は、まだ日本では馴染みがなく、ネットで調べても見つからないかもしれません。


 では、具体的には、どのようなことなのか。

 どんながんの種類でも、個々の心的なトラウマが引き金になっているケースが多く、それを真摯に思い起こさせて、様々なホリスティックワークを通じて、心の状態を切り替えていく手法です。


 過去の出来事を変えることはできませんが、その出来事への捉え方(意識の仕方)を変えることは出来ます。


 このリコールヒーリングは、長期にわたり研究され、ある種の統計学として、特定の部位に発症したがん患者さんには、共通のトラウマがあることを示唆します。その統計に基づいて、自分を内観すると、比較的引き出しやすく「あっ、もしかしたら、あのときのことを引きずっている」「あの事件がトラウマになっている」と気づくことが多いようです。


 例えば、乳がんの人は、“Home nest conflict” が主題であり、家、夫、家族、結婚、仕事などにおける対立、心配、脅威が隠されている可能性があります。


 また、乳がんでも、乳腺と乳管内に発症するケースでは、異なります。

 前者は、家庭内での出来事。子供や夫のこと、結婚などです。また、子供や、家庭に起こりえる心配事が引き金です。

 後者は、自分の場所(住処)から切り離されるという対立、意思疎通の欠落、相手に気持ちを伝えることの難しさを感じている場合等。


 さらに、右利きの女性が左胸に発症した場合は、多くは、“Mothering nest” といって、母性的な巣(住処)を意味し、子供、同性、仕事などの関係性における精神的不和等、いくつかの項目があります。

 右胸に発症した場合には、パートナー、友人、両親等の関係性に対する類似点がたくさんあります。


 そして、リンパ節の炎症や転移については、自分で、自分の価値を下げるような思い方をする傾向があります。特に、脇の下が腫れて、胸にしこりが発見された場合には、前述の発症部位と同じ出来事による自分の思い方が引き金になっていることが、大いに考えられます。


このようなことが、他のがんで、他の臓器に出現した場合にも、統計的に当てはまる項目があります。


 聞く人によっては、非科学的なエビデンスと言われるかもしれませんが、統計学が示すようなことが臨床的な事実として起こっている場合、少なくとも患者さんの「心のトラウマ」の発見に貢献することができて、且つ、ホリスティックワークにより、ヒーリング効果が期待できるのではないでしょうか?


 リコールヒーリングは、ある意味で、最先端のがん治療の一環になる、と確信しています。

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