昨今、「瞑想難民」という言葉を耳にします。
それは、日常的な悩みや、うつ状態などを解消しようと、マインドフルネスや、瞑想を始めたにもかかわらず、かえって症状を悪くさせてしまった人々のことです。
マインドフルネスの気づきとは、いったい何に気づいているのでしょうか?
また、瞑想をしている時の心の内は、いったいどのような状態なのでしょうか?
日常的に悩みを抱えているその最中に、「今に集中しないさい」と言われても、悩み以外のものを見つけることは、なかなかできないのではないでしょうか?
目をつむって、思考を巡らせば、巡らすほど、悩みや、うつ状態が倍増されます。
多くの人は、「呼吸に集中しなさい」とか、「今に集中しなさい」と、言われると、ほとんどが、考えていること、思っていることが浮かび上がり、その「思考」に注意関心を向けます。
もしこの時、自分が悩み、うつ状態であるならば、そのことに集中してしまい、悪しき思考状態を悪化させて、どうしようもない心理状態に陥る可能性があるのです。
これこそ、正に「瞑想難民」の仲間入りです。
瞑想状態に至るための微細な感覚に気づくということは、初心者には極めて難しいと言わざるを得ません。
この時、苦しみをなくすためにマインドフルネスや、瞑想を行い、その結果を求めすぎると、症状を悪化させてしまいます。
なぜなら苦しみとは、感情という情緒性の側面と、自分に不都合と感じる諸問題という理論性の2つが、対(つい)になっているからです。
最も重要な気づきは、情緒の側面は、理論では、解決できないということです。
なぜなら、次元が違います。
分かりやすい表現をすれば、「頭では分かるけど、心が向かない」の一言になります。
瞑想が上手くいかない理由は、感情という情緒性の部分に目を向けていないからです。
専ら「思考」を重んじて、結果を求める傾向になっているのかも知れません。
Don't think, just feel ! 「考えずに、感じとりましょう」
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