マイナス感情と、言っても、その内容は、様々です。
代表的な怒り、悲しみ、嫉み、自暴自棄から生まれる感情は、どれをとっても、不快感そのものです。
そして、これらの感情を持ち続けることで、自分の体に悪しき影響を与えることは、明白です。
「ストレスは、ありますか?」と問われた時、人は、はっきりと、明確に、そのストレスが、どこから来ているのか、分からないことが多々あります。
さて、発散型とは、自分の悪しき感情を、外側に表現する人です。
欧米的には、Shor Temper(短気)というイメージです。
これは、相手にとっては、迷惑千万ですが、当事者にとっては、適度な「ガス抜き」になっているかも知れません。
その反対に、吸収型は、マイナスの感情を、「グッ」と我慢して、内側に秘める人です。
欧米的には、Resentment(憤り)です。
極めて強いストレスであれば、認識しやすいですが、何度も、何度も、その感情を味わっているうちに、その感情に対する感覚が麻痺して、内側に蓄積されていきます。
やがて、これらのマイナス感情は、肉体に悪しき影響を及ぼす可能性が出てきます。
はっきり言えることは、このどちらかに偏りますが、私たちは、発散型、吸収型の両対応で、日々、過ごしています。
我慢強い日本人には、特に、この「憤り(いきどおり)」を抱えている人が、多いといわれます。
欧米のホリスティック医療家は、ガンをはじめとした慢性病の原因に、この「憤り」の感情を指摘します。
「憤り(いきどおり)」とは、このように自分の内面世界に対する「怒り」の感情のことです。
単なる「怒り」の感情は、他人から見ると、ある程度は、分かりますが、「憤り」の感情は、他人から見ても分からないものであり、その人自身が、自分の心の中に封印して、持ち続けるという、極めて厄介な感情です。
私たちは、生活の中で、何かを考えたり、何かを思ったりしているという、いわゆる「思考」には、気が付きやすいですが、自分が、どのように感じているのか、という「感情」には、気が付きにくいものです。
感情に気づくとは、難しく考えずに、ただ、「気分がいいのか?それとも悪いのか?」または、「その両極端でない気分なのか?」という3つに気づけば、「感情を感じ取っている」ということになります。
この時大事なことは、その情緒に対して、思考を働かせて、分析しないことです。
どうゆうことかというと、私たちの多くは、マイナスの感情になったとき、その悪い気分に気が付く前に、頭の中で、その対応を考えて、理性的に処理して、他人からはわからないように振る舞う傾向があります。
この行為こそ、「憤り(いきどおり)」の生み出す流れです。
そして、誰もが自動的に行っているはずです。
元々の性格の違いから、同じような状況になっても、人によっては、その怒りを外側に向ける人もいれば、内側に押し殺す人もいることは、誰もが理解するところです。
自分の「怒り」を、外側に出せる人もいれば、出せない人もいます。
「憤り」の感情は、コロナウイルスの何倍も、体にとって良くない要因です。
かつて、私は、良く悪くも、表現力の豊かな欧米人と、内に秘める日本人の病気にかかるリスクや、リラックス法を比較したことがあります。
発散型の欧米人は、どちらかというと血圧が高く、心臓への負担が大きいため、循環器系の病気が多いです。
第一位:心臓病、ですからリラックス方法も、自然の中で、静かに過ごすことが、メジャーです。
その反面、日本人は、内に秘める吸収型なので、胃腸器官系の病気のリスクが高まります。
社会生活においても、一般的には、自分を表現することより、忍耐と協調を尊いこと、とするので、かなりストレスは、溜まっています。
リラックス法は、帰りに居酒屋で一杯、社員旅行も、「温泉で宴会」、いわゆる普段吸収していることを、発散するという、訪米人とは、真逆の解消法だと思いませんか。
最後は、少し俗っぽい話になりましたが、誰にもある「憤り(いきどおり)」の感情は、
知らず知らずに蓄積されるもので、マイナスのエネルギーです。
このエネルギーに、是非関心を向けていただき、できるだけ回避することが、更なる免疫力の向上につながります。
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