
ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」という名著がありました。
1997年頃、私事ですが、父親の経営していた会社が倒産する1年前くらい前から、
「マイナス思考は、いけない!物事はプラスに考えることで現実になる」と言い聞かせて、日々を送った記憶があります。

結果は、思考しているようにはなりませんでした。
1998年2月26日、会社は1回目の不渡りを出して、そのままジ・エンド!
倒産してしまいました。
確かに、思ったことや、考えたことが計画となり、その計画が現実化するために、私たちは、何らかの努力をします。
途中で、その計画が、思いや考えの通りにいかないことも多々あります。
その時、「だめかもしれない」と、頭にマイナス思考がよぎると、「それではいけない。物事はプラスに考えないとダメだ」と、頑張る人が多いのです。
私も、金融機関から、融資を断られた時、「今からが勝負だ」と根拠のない、無理やりプラス思考に走ったことが思い出されます。
その後、量子的な世界観を学び、それに準じて、大幅に手法を変えることにしました。
Feel the Feelings First(初めに、感情を感じ取ること)・・・・・
脳の前頭葉が働き、人間が、人間であるゆえに生まれる思考をもとに、私たちの頭の中にある計画と、それに伴う実行が、物事を現実化させるということは、全くの真実です。
トイレに行こうと思えば、トイレを探し、そこに向かう。
何かを食べようと欲すれば、自炊するか、レストランに出向き、メニューを見て、注文しては、最初の欲望を満足させる。
つまり、思考は、明らかに現実化しているのです。
無意識の心で、上の欲望を満たしているのであれば、それは大いに結構なことで、大それた夢や希望を持たなければ、人は、常に「思考は現実化する」ということに目を向けるだけかもしれません。
しかし、私たちの多くは、初めの目標や夢を膨らませて、プランを組んでも、途中で頓挫することがあります。
そして、初めに思考に上った目標や夢を、あきらめてしまうのが常です。
この時を振り返ると、「やっぱり無理そうだな」という思考に、いつの間にか変わり、
結果的には、その思考が、現実化します。
確かに、「思考は現実化する」。
前述の「今からが勝負だ」と言い聞かせた私は、少なくても頭(思考)では、マイナスにならない、プラス思考でいこうと努力していました。
しかし、考えれば考えるほど、プラスだ、マイナスだと思っていて、それを切り替えようと努力している気持ちの底は、マイナス思考そのものだということです。
その後、量子的世界観を学び、その目標(計画)や夢に見合った感情を感じることの重要性に気づかされました。
感情を感じ取る???? わけが分かりませんか?
どうやってやればいいのか? そう思われるかも知れない。
その理屈は、目標(計画)や夢に見合った感情とは、いったいどんな感じなのか?
例えば、「私は、将来、ハワイで暮したい」という希望をもてば、実際に、現実化する前に、ハワイに暮らしている人にならなくてはなりません。
ハワイに住んでいる人が、どのように感じているのか、感じるのです。
もし、病気を患っている人が、「治癒したい」と願うなら、体の治療に合わせて、治癒したらどんな心境になるのか? すでに治癒した自分をイメージして、治癒する前に、治癒した心境を隆起させるイメージトレーニングが大事です。
何故なら、量子的な世界観は、「すでに実現したことを感じるとき、好ましいとされる状況は、向こうからやってきます」・・・・次回で、更に詳しく説明します。
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