スプラウトというと、すぐ思い浮かぶのはブロッコリーやアルファルファあたりでしょうか。それ以外にも、ラディッシュ、キャベツ、そばなど、いろいろな野菜の種から美味しいスプラウトがつくれます。
適当な道具があって、発芽率の良い種を入手できれば、家庭で簡単に栽培できますよ!
自家製スプラウトのメリットを挙げてみますと……
〇無農薬の種を使えば、完全無農薬で肥料も一切使わない最高にクリーンな野菜になります。
〇収穫したてを食べられるので、最高にフレッシュです。
〇市販のものより断然安上がり。自家栽培なら、250gのアルファルファ・スプラウトが60円くらいでできます。
良いことづくめの「自宅でスプラウト」ですが、「トライしたけど、うまくいかなかった……」方もいらっしゃるかもしれません。
実は、失敗しないための、大切なポイントがあります。カギになるのは温度と湿度の管理です。
発芽の適温は植物によって違いますが、15℃くらいはキープしたいところです。寒い時期にはどうしても、発芽や成長が鈍りがち……
そこで役に立つのが、温室代わりになるポリ袋です。
ただ、ご家庭にあるレジ袋など、ポリ袋なら何でもいいわけではありません。ヘナヘナで倒れてしまうようでは役に立たないので、袋自身で立ち続ける厚みが必要です。
種が発芽する際には熱を発するので、ポリ袋をかぶせておけば温度と湿度を保てます。ただ、袋が大きすぎると温度が下がってしまい温室の役に立ちません。
小さすぎてもダメです。袋の中で空気が循環できずによどんでしまうので、種にとっては居心地が悪くなってしまいます。
空気を循環させるには、穴が開いていた方がよいのですが、これも多すぎたり大きすぎたりすると、温度が下がって温室になりません。袋のどの位置に穴を開けるかによっても、保温や空気の循環に影響します。
まとめますと、スプラウト栽培のためにちょうどよいポリ袋の材質、サイズ、穴の大きさ、穴の数、穴の位置があるのです。
健康食品などの通販をてがけている「もやし研究会」では、試行錯誤の末にスプラウト栽培に特化したポリ袋を開発しました。
一見すると、いくつか穴の開いているだけの、どこにでもありそうなポリ袋ですが、ボクは30年以上愛用しています。もやし研究会のネットショップで、84円(税込み)で購入できます。
【by 平田ホリスティック教育財団理事 丸元康生】
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