ホリスティックを学ばれている方は、この言葉の意味を知っています。
知っているとは、頭で理解していることと、ハートで理解していることの2つあります。
何となく、時流的に、病気にならないように心掛ける健康への関心ごとや、今の自分の体調を知ることで、未病に対しての予防措置をこうじることについては、其々の認識と関心度が違います。
ここで、頭で理解している人と、ハートで理解している人では、
予防に対するモチベーションの強さが異なることを強調したいと思います。
日本社会は、国民皆保険が定着しています。
一般的に、医療に対する安心度が高く、「病気になったら、保険証をもって病院に行けば、治してくれる」という概念が、多くの人にあるのではないでしょうか?
勿論、がん治療を始めとした病気の種類によっては、高額費用が請求されることもありますが、
他国に比べて、保険によってカバーされることが、多々あります。
その反面、海の向こうアメリカの医療制度では、保険すら高額の民間保険会社に委ねざるを得なく、公的な保険であれば、限定される65歳以上のメディケアが主流です。
国民皆保険には、ほど遠い世界です。
がん治療の保険では、このメディケアが、全体の45%を占めていますので、必然的に65歳以上の罹患者になるということでしょう。
シニア世代を前にした人たちにとっては、「病気になったら、お金がかかるので、誰もが簡単に治療を受けることが出来ない」というのが、アメリカの結論です。
日米両国の状況を見ただけで、何故、アメリカが、今回のコロナウィルスによる死亡数が多くなっているのか、理解できると思います。
低所得者層では、医療費を負担することが出来ない。
ましては、保険に加入することすら無理なことなのです。
その結果として、中産階級から上流階級までの広範囲で、予防医学に関するモチベーションが、極めて高まってきたわけです。
前述のような状況の下、ハッキリ言えば、中産階級以上の日本人に比べて、同階級のアメリカ人の方が、未病に対する予防については、遥かにハートで理解していると言えます。
我が国、日本においても、健康への関心は、年々高まっていますが、欧米に比べると、まだまだ個々の認識が低いことが分かります。
安易に、病院に行くか、どうしてもダメな時まで、病院に行かないか、
どちらも問題があります。
自分の体を無視する意識のことです。
前者は、安易に薬(クスリの反対は、リスク)という、リスクのある処方を拠り所とし、
後者は、予防概念がないので、症状が軽いうちから、自分でできることを怠っています。
ここに、「病気になったら、保険証をもって病院に行けば、治してくれる」という意識があると、
大きな落とし穴になるのではないでしょうか?
それを知っていそうで、知らない。
当たり前のことですが、頭で理解していることと、ハートで理解していることに、
大きな違いを感じざるを得ません。
「すべては、海の向こうのことだから・・・」
自分には、関係ないと思えるのも、つかの間の幻想なのかも知れません。
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